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谷桃子バレエ団新芸術監督 高部尚子インタビュー!

谷桃子バレエ団の新芸術監督に、同団プリマの高部尚子さんが就任! 芸術監督就任第一弾公演として、この夏『コンテンポラリーダンス・トリプルビル』を上演します。開幕に先駆け、高部さんに芸術監督就任の想いと公演への意気込み、今後の展望をお聞きしました。

今年5月、谷桃子バレエ団の芸術監督に就任した高部さん。入団以来同団のプリマとして活躍し、近年は副団長やバレエミストレスも務めてきた、まさに生え抜きの芸術監督です。芸術監督としての構想、方針を教えてください。

高部>谷先生には中学一年のときからお世話になっているので、正真正銘の純粋培養です(笑)。芸術監督になる前は副団長を丸4年間務めさせていただきました。どこのバレエ団も普通は芸術監督がトップですけど、うちは団長、芸術監督、副団長……、という構成になっています。基本的に団長が経営面を含めた全体を管理し、作品に関する責任は芸術監督が担います。副団長のときからミストレスも兼任していましたし、週に何回かクラスレッスンも担当していたので、仕事内容は以前と重なる部分もあります。ただ芸術監督の立場としては、作品や配役に対して多少意見が言えるようになったのかもしれません。

芸術監督として最も重視しているのは、谷先生の古典全幕ものを残していくということ。特に『白鳥の湖』と『ジゼル』は大切な作品なので、これらをきちんと継承していくというのが一番の柱です。さらに日本人振付家の方々とコラボすることで、現代の風を吹かせていくというのがふたつ目。三つ目はバレエ団の中から振付家を育てること。振付をしたいというメンバーがうちの団内には多くいて、最近研修先のミラノから帰ってきた伊藤範子さん、日原永美子さん、岩上純さんなどもそう。彼らが発表できる場を団の中でつくっていきたい。この三本柱でいこうと考えています。

 

『コンテンポラリーダンス・トリプルビル』制作発表記者会見

『コンテンポラリーダンス・トリプルビル』制作発表記者会見


現在の谷桃子バレエ団の構成員を教えてください。

高部>うちはレッスンティーチャーもたくさんいて、先生たちも含めると100名近く在籍しています。そのうち実際にダンサーとして舞台に立っているのは60〜70名くらい。さらにもう少し人員を増やしたいと考えていて、今年9月にオーディションを開催する予定です。

バレエ団の活動と並行して洗足学園音楽大学のバレエコースで教えていて、学生を中心とした公演を年に何回か行っています。この二月に大学の在校生、卒業生を中心に外部オーディションによるメンバーで構成された谷桃子バレエ団スタジオカンパニーを発足し、齊藤拓さんが芸術監督に就任しました。ゆくゆくはスタジオカンパニーでいい子が育てば本バレエ団に移籍するという道筋も考えています。スタジオカンパニーの方は大学の卒業生が中心ということで、26歳くらいまでの年齢設定にしてあります。なので本バレエ団よりは若い子たちが多いですね。

洗足学園音楽大学の方は公演も多く、バレエ団の本公演と合わせるとかなりの舞台数になっているので、ここのところダンサーには大変忙しい思いをさせていました。もう少し各々の人数を増やし、将来的に班に分けて公演をできるような形を取っていきたいと考えています。

 

『コンテンポラリーダンス・トリプルビル』リハーサル

『コンテンポラリーダンス・トリプルビル』リハーサル

 

 

 

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