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オハッド・ナハリン『LAST WORK ーラスト・ワーク』インタビュー!

この秋2年ぶりの来日公演を行うバットシェバ舞踊団。芸術監督オハッド・ナハリン演出振付作『LAST WORK−ラスト・ワーク』をもって、日本4都市を巡ります。来日に先駆け、ナハリンにインタビューを敢行! 作品に込めた想いをお聞きしました。

GAGAメソッドによるトレーニングもあり、バットシェバ舞踊団のダンサーはいわゆるバレエダンサーや他のコンテンポラリーダンサーらの肉体とはまた違った身体性を持っているようにお見受けします。ナハリン氏が思う“良いダンサー”とは?

ナハリン>私たちは何をすべきか話し合う前に、常に身体に耳を傾けます。そうすることにより、身体の弱いところや、滞り・詰まってしまったところに到達することができます。バランス感覚やエネルギーの循環を生み出し、同時に肉体の質感が変化するのです。我々ダンサーは一般の人々と限りなく似通っており、そして違うともいえます。その違いは、ダンサーがGAGAの探求を通して、どう動き、いかに想像力、情熱、技術をダンスにつなげるか、ということです。

良いダンサーは、非常に協調的で、爆発的で、繊細で、自分自身を笑い飛ばすことができ、知的で、寛大で、クリエイティブで、情熱的で、ダンスを楽しむために鏡や観客を必要としません。

 

©Gadi Dagon

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8 年間に渡りナハリン氏に密着したドキュメンタリー映画 『ミスター・ガガ 心と身体を解き放つダンス』が日本でもこの秋公開されます。映画制作に協力しようと考えた動機とは? 撮影の過程はどのようなものでしたか?

ナハリン>監督のトメル・ハイマンのことは27年前から知っており、とても信頼しています。撮影は長く、8年間にも及びましたが、彼が稽古場にいると感じることはほとんどありませんでした。彼がどのようにこの映画を撮るのか、完全に彼に任せていました。私が何か手助けしたことがあるとしたら、ダンスシーンの選択くらいです。

 

©Gadi Dagon

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改めて映画をご覧になった印象はいかがでしたか?

ナハリン>安心しましたよ。恥ずかしすぎることはなかったし、トメル監督が創作を終えたことをうれしく思いました。

 

©Gadi Dagon

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プライベートな質問を。ダンスを離れている時間の主な過ごし方、リラックス法といえば?

ナハリン>父でいること、妻のエリと一緒にいることは幸福の源です。自然の中にいることが好きで、本を読むことも好きです。長い間じっと座り、考えることが好きですね。

 

©Gadi Dagon

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これまでたびたび来日公演を行ってきました。来日時の思い出や印象的なエピソードがありましたらお聞かせください。

ナハリン>とても多くの思い出とエピソードがあります。そのひとつは、長野の寺院で結婚式を挙げたときのことですね。式典が始まり、私たちが歩きはじめたとき、私が初めて振付けた作品の音楽『春の海』が聞こえてきました。それは我々が前もって頼んだことではなく、その寺院が選んだもので、信じられないような出来事でした。

 

©Gadi Dagon

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