ドロテ・ジルベール『パリ・バレエ・フィット』インタビュー!
うつしくあるために普段の食生活で心がけていることは? パーフェクトボディを維持する秘訣をお聞かせ下さい。
ドロテ>もともと痩せ形であまり太らない体質なので、ダイエットは気にせずに基本的に食べたいものを食べています。母も痩せていますので、これは遺伝かもしれません。それに毎日踊っているので、細くあるために何かしようということは特にないですね。
ただなるべく身体に良いものを摂ろうとは考えていて、例えばパンに関してはグルテンフリーのものを選んで食べています。グルテンフリーは今流行っているので、パリのパン屋でもつくっているお店が増えて、だいぶ手に入れやすくなりました。タルトやキッシュなどの場合はパイ生地を自分でつくらなければなりませんが、そば粉を使ってみたりと、できるだけグルテンを避けるようにしています。
砂糖もなるべく控えています。ただ日々踊ってエネルギーをたくさん消費しているので、糖分もある程度は必要です。果物から糖分を摂取するだけでは足りなくなるときもあり、必要な場合はチョコレートも口にします。毎日ではないにしても甘いものも食べるし、決してストイックに節制している訳ではありません。
良い筋肉を維持するためにはやはりプロテインが必要なるので、動物性・植物性問わず取り入れています。最近は粉末状のプロテインも多く出回っていますので、そうしたものをスムージーに混ぜて飲むこともあります。ステージの前に食べるのは、消化が良くエネルギーになりやすいもの。ドライフルーツやバナナといったものが多いですね。
アルコールは基本飲まないようにしています。以前アルコールを飲んだ翌日にレッスンをしたら、筋肉に疲労を感じたり、炎症するような感覚があったので、それ以来踊る前の日はアルコールを避けるようになりました。ということは、一年12カ月のうち11カ月半は飲まないことになりますけど(笑)。
プロとしてムリのない範囲で気負わず食生活をコントロールされているように感じます。ここに至るまで、食生活において過去に何か失敗した経験などはあるのでしょうか。
ドロテ>トゥールーズのコンセルヴァトワールに通っていた頃は家が近かったということもあり、お昼休みになると自宅に戻って毎日ランチを食べていました。ただオペラ座の学校に入るとそうもいかず、ランチは学校の給食を食べなくてはならなくなりました。ただ私はあまりそれが好きではなかったので、ほとんど食べずにお昼は軽くすませて、その分みんなが持ってきたパン・オ・ショコラを“それちょうだい!”と言ってもらっては4つくらいおやつの時間に食べていたんです。
結果的に、朝は甘いものを食べ、お昼は果物やヨーグルト程度、おやつタイムにみんなからもらったパン・オ・ショコラを4つ食べてーー、ということになる。夕食は家に帰って食べていたので栄養はそれなりに摂れてはいたけど、全体を通して考えるとバランスは決して良くはなかったと思います。
自分を甘やかしたいとき、とっておきのご褒美に食べるものはありますか?
ドロテ>ヌッテラを塗ったクレープ! クレープがあつあつだとヌッテラがちょっとトロけてとってもおいしい! 3つくらい食べたくなっちゃいます(笑)。
バレリーナであり、4歳のお嬢さんのお母様でもあります。出産から現役復帰するまで、体型のコントロールはどのようにされたのでしょう。
ドロテ>出産の後はやはり筋肉が衰えていて、復活させるためにずいぶん時間がかかりましたね。復帰にあたり、DVDにあるようなお腹まわりの筋肉やお尻のトレーニング、あとバーを使ったトレーニングを行いました。普段からそうですが、基本的にトレーナーは付けることなく、自分でエクササイズをしています。
トレーニングを極めるのなら先生についてということになるでしょうけど、私の場合はダンスの補完という意味合いが強い。それに自分の身体を使って仕事をするようになってから随分経つので、自分の身体は誰より自分が熟知しているつもり。DVDやYouTubeを見ながら、できるだけ自分に合ったトレーニングを取り入れるようにしています。
バレエと私生活の切り替えはどのようにされていますか?
ドロテ>子どもの頃からずっと、ダンスが全てという生活を送ってきました。ただ大人になって結婚して家庭を築き、自分の人生の時間を持った今の私にとっては、そのふたつのバランスが大切だと感じています。ダンスだけの人生になってしまうと、どこかで息をしたいと思うかもしれません。ダンス以外の時間があることでダンスが豊かになり、またダンスが私の人生を豊かにしてくれる、互いがあるからこそより豊かな日々を送ることができていると思います。
日本にも度々来日されています。日本滞在時のちょっとした楽しみといえば?
ドロテ>ちょっとした隙間時間に行く買い物も息ぬきのひとつです。例えばホカロンや蒸気アイマスクなど、フランスではなかなかないようなもの、便利なものが日本にはたくさんあってすごく面白い。好奇心旺盛なので、いろいろたわいもないようなものを見つけては喜んでいます(笑)。そうした楽しみも時には必要ですよね。