dancedition

バレエ、ダンス、舞踏、ミュージカル……。劇場通いをもっと楽しく。

レーゲンスブルク歌劇場ダンスカンパニー芸術監督 森優貴インタビュー!

ドイツ・レーゲンスブルク歌劇場ダンスカンパニー芸術監督の森優貴さんが、2019年秋をもって退団を発表! 退任に至る経緯と現在の活動、今後の展望についてお聞きしました。

プロフィール

森優貴 

演出家・振付家・ダンサー。貞松・浜田バレエ団を経て1997年にハンブルク・バレエ・スクールへ留学。1998年~2001年までニュルンベルグバレエ団、2001年~2012年までシュテファン・トス率いるトス・タンツカンパニーに在籍、芸術監督であったシュテファン・トスの数多くの新作で主役を務めるほか、イリ・キリアン、ウィリアム・フォーサイス、マッツ・エックなど数多くの著名振付家作品を踊る。2005年ハノーファーで開催された第19回国際振付コンクールにて『Missing Link』を発表し、観客賞と批評家賞を同時受賞。2007年平成19年度文化庁芸術祭新人賞受賞。2008年5月には東京セルリアン能楽堂『伝統と創造シリーズ』第1回公演『ひかり、肖像』の演出振付を担当し、自らもバレエダンサー酒井はなと重要無形文化財(能楽総合)指定保持者・津村禮次郎と共演。翌年にはパリ、ブダペストで上演される。2008年『週刊オン★ステージ新聞』新人ベスト1振付家に選ばれる。2010年10月貞松・浜田バレエ団へ『冬の旅』全曲を演出振付。2011年『WINTERREISE-冬の旅』再演により平成23年度文化庁芸術祭大賞受賞。2012年7月11年在籍したシュテファン・トス・タンツカンパニーを退団。同年9月よりレーゲンスブルク歌劇場 Theater Regensburg Tanz(レーゲンスブルク劇場ダンスカンパニー)の芸術監督に就任。日本人で初めて欧州での芸術監督就任となる。就任後、次々に新作を発表。ストラヴィンスキー『春の祭典』、ラヴェル『ボレロ』、『ベルナルドアルバの家』などの大作を発表するとともに、ダンスサスペンス『The House』、新改訂版『ドン・キホーテ』など完全オリジナル作品や、ダンスオペラ『恐るべき子供たち』などダンスのみならずジャンルを超えた演出振付作品を手がけ、就任後ドイツ舞台芸術総合誌『DIE DEUTSCHE BÜHNE』の表紙カバーを飾るなどドイツ国内外の芸術機関、芸術メディアから『緻密で繊細な演出と構成力を強みとし音楽性豊かにダンス作品を生み出す、日本人振付家が率いる今最も注目するべきダンスカンパニー』と評価されている。2012年12月、平成24年度兵庫県芸術奨励賞受賞。2014年8月には東京セルリアン能楽堂『伝統と創造シリーズ』第7回公演で能とダンスとオペラの融合劇『オセロー&オテロ』構成、演出、振付を担当し自らもオセロー役で出演し、バレエダンサー酒井はな、テノール歌手水口聡、ソプラノ歌手市原愛、そして能から津村禮次郎と共演。2016年6月にはハノーファー国際振付コンクール30周年記念審査員。同年11月にはドイツ舞台芸術協会が舞台芸術作品から最も優れたアーティストを選出し、賞を贈呈している芸術アカデミー賞『der Faust』の振付家/振付作品の部門でダンスサスペンス『The House』が最優秀賞にノミネートされた。2017年4月、NHKバレエの饗宴で新作『死の島― Die Toteninsel』を発表。同年8月に神戸と東京で『Macbeth マクベス』全2幕を演出・振付し自らもマクベス役で出演。同年9月、平成 29年度神戸市文化奨励賞を受賞。

 

 

 

-コンテンポラリー