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金森穣Noism0『愛と精霊の家』インタビュー!

昨夏一夜限りの上演を行い大きな注目を集めたNoism0『愛と精霊の家』が、この夏待望の再演を実現! Noism0とは、Noism芸術監督・金森穣が立ち上げたプロジェクトカンパニー。メンバーには金森穣を筆頭に熟練の芸術家たちがそろい、ステージを通し新たな舞台活動の可能性を提示します。再演を前に、金森さんにインタビュー。作品への想いをお聞きしました。

美術や舞台もNoismでお馴染みのアーティストが手がけます。今回彼らにはどのようなオーダーをされていますか? イメージしている世界観とは?

金森>赤は血であり愛の象徴です。そして金は欲望と永遠を象徴しています。ここに2012年初演時の演出ノートに書かれた一文を明記します。「赤い大地に降る雨は、有限の時を刻む栄光。黄金の光に照らされて、幽玄の時を求む生贄」。

 

Noism0『愛と精霊の家』撮影:篠山紀信

Noism0『愛と精霊の家』撮影:篠山紀信

『愛と精霊の家』はBeSeTo演劇祭の正式出品作品でもあります。日中韓を結ぶ国際演劇祭での上演あり、金森氏自身演劇祭国際委員を務めていますが、上演にあたりそういった面は意識されますか?

金森>私はただ、人々の心を震わせ、人々の記憶に深く刻まれる舞台芸術を生み出したい。そう願って活動しているだけです。その活動が舞踊界で評価されたり、演劇祭の国際委員に選出されたりすることは非常に嬉しいことですが、私にとって舞踊であるか演劇であるかは重要なことではありません。

 

今後もNoism0で作品を発表する意向はありますか? あるとしたら、どのような作品を考えていますか?

金森>ありますが、まだ言えません。それは舞台芸術という集団創作の現場に携わる私にとっての小さな抵抗かもしれません。今こうして私しか知らない妄想の世界があることを、まだ今はひとりでじっくり味わっていたいのです。

 

Noism0『愛と精霊の家』撮影:篠山紀信

Noism0『愛と精霊の家』撮影:篠山紀信

今後のNoism0の展開をどう考えていますか? NDT3のようなカンパニーとして発展させていこうという考えはあるのでしょうか。

金森>それが私の野心です。しかしこのことは新潟市をはじめ、劇場を運営する財団の理解がなければ実現しないことです。私に出来ることは、諦めずに、自らの意志を強く持ってこれからも活動していくということです。

 

 

-コンテンポラリー