ドロテ・ジルベール『パリ・バレエ・フィット』インタビュー!
ドロテ初のフィットネスDVD『パリ・バレエ・フィット』。映像では自ら講師となり、ストレッチ・有酸素運動・筋肉トレーニングの3つのトレーニングで構成された独自のエクササイズを紹介しています。
ドロテ>『パリ・バレエ・フィット』で紹介しているのは、私が日々実践しているトレーニングをベースにDVDのために考案したエクササイズです。これまでフィットネスのレッスンをした経験はなかったので、DVDを制作するにあたり私自身まず勉強する必要がありました。どういったエクササイズがいいのか、全て自分で試しつつ、いろいろ研究しては試行錯誤を繰り返していきました。私自身にとっても興味深いチャレンジであり、とてもいい経験になりました。
DVDで紹介しているストレッチは、私が毎日レッスンの前に身体を伸ばすために行なっているものです。筋力トレーニングは主に休暇の際に身体を維持するために行っているもので、例えば腹筋を落とさないためのエクササイズなどがそう。今回エクササイズを考案する上で一番難しかったのが、有酸素運動のパートでした。なぜなら私たちダンサーは毎日踊っていますし、ヴァリエーションの練習自体が有酸素運動になっていますから、日々のトレーニングの中であえて有酸素運動を取り入れるということはありません。有酸素運動のパートに関しては、まずどういったものがあるかということをYouTubeなどを見て研究し、その上で私が普段実践しているダンスの動きやトレーニングと組み合わせて動きをアレンジしていきました。
私はバレエのほかに毎日ヨガを、ピラティスを週一回行っていますが、エクササイズにはこれらの要素も取り入れています。ヨガやピラティスはダンスの補完トレーニングとして行っているもので、ヨガは柔軟性の向上に役立ちますし、ピラティスは身体の深部の筋肉強化や姿勢の矯正に役立ちます。最近はあまりやっていませんが、以前はジャイロトニックを実践していた時期もありました。いずれもトレーナーに教わったことはなく、いつもYouTubeやDVDを見ながら身体を動かしています。ヨガは大好きなので、ダンスを引退したらさらに追求してみるのもいいかなと思っています。とはいえ、これはしばらく先の話になりそうですけど(笑)。
エクササイズを紹介する上で、一番こだわった部分、気を付けた部分を教えてください。
ドロテ>まず実際にDVDを見て実践する方たちが、動きをしっかり理解できるようにするということ。また実践する上で、ケガをしないようにするということです。DVDの中で私が“ここは気を付けてください”とお伝えしている部分がそれらのポイントにあたります。
目の前にいる生徒に教えるときは“ここはこうした方がいいですよ”と直接言うこともできますが、DVDの場合はそれができないので、なるべくわかりやすく、みなさんが理解しやすいようにする、ということを第一に心がけました。映像のうつしさというのもこだわった要素のひとつです。実際でき上がったDVDを見たら非常にきれいな映像になっていたので、とてもうれしく非常に誇りに思いました。
撮影時、何か苦労したことはありますか?
ドロテ>撮影スタッフのみなさんのすばらしいサポートのお陰もあり、全てのシーンをほぼワンテイクで収録することができました。もし撮り直しが重なっていたら私も負担に感じたかもしれませんが、そういうこともなく気持ち良くお仕事ができました。また日本人トレーナーの方がワンテイクごとにマッサージをしてくださったので、疲れを感じることなく収録に臨むことができました。
発売して間もなくDVDランキングのフィットネス部門で一位に輝くなど、大きな反響を集めています。
ドロテ>多くの時間とエネルギーを注いだ物事に対して、大きな反響があるというのはすごくうれしいことですよね。DVDの発売イベントにもたくさんの方が集まってくださいました。DVDを実践した方に良かったと思ってもらえたらうれしいし、みなさんの役に立てたらそれが私にとって一番の喜びです。
DVDをどのように活用して欲しいですか?
ドロテ>理想の体型を手に入れるには、まず勇気を持って挑戦すること、そしてがんばって続けることが大切です。毎日ではなくても、例えば二日に一回でもいいでしょう。続けている内にエクササイズへの理解が深まり、難しさがなくなってくると思います。そしてトレーニングに自分の身体が慣れていく過程を実感していただけたらと思います。