Ｋバレエ カンパニー 栗山廉インタビュー！

新たな挑戦として、ミュージカルに出演が決定。この夏上演を迎える『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』で、オールダー・ビリー役を演じます。

栗山＞最初にミュージカルと言われたときは、“自分にできるのかな？”という不安もありましたけど、演目が『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』と聞いて“だったらぜひやりたい！”という気持ちが強くなりました。映画『リトル・ダンサー』を観たのは11歳のとき。すごい衝撃でしたね。あの最後のワンシーンだけで、アダム・クーパーのファンになりました。彼の踊りをもっと観たいと思い、アダム・クーパーがローザンヌ国際バレエコンクールに出たときの映像を観たり、過去の映像を探してはいろいろな作品を観てました。あの役を自分ができるとはうれしい限りです。

出演にあたり、オーディションを２日間に渡って受けました。オールダー・ビリーは舞台では歌わない役ですけど、１日目は歌の審査もあって、僕も歌いました。あまりいいものではなかったと思いますが（笑）、みなさんすごく温かい反応をしてくださいましたね。歌もそうですが、何でも挑戦したいという気持ちは常にあります。

踊りの審査では、バレエのほかにタップのステップも踊りました。あと現地から振付家の方が来ていて、実際の舞台にも出てくる『SWAN LAKE』のシーンの椅子を使った振りも踊りました。いろいろな審査があって、一日中みっちりオーディションだったのを覚えています。ダブルキャストとなる大貫勇輔さんも一緒にオーディションを受けていました。彼とは身長は近いけど、ダンサーとしてはタイプが全く違うので、いろいろ吸収したいと思っています。

オールダー・ビリー役に決まったときはやはりうれしかったです。ただ僕の出演する回だけでも約70公演あり、これは初めての経験だし全く未知の世界です。連日舞台が続く日もありますし、バレエ団の公演やバレエジェンツの公演と重なる時期もあるので、本当にどうなってしまうのかという感じですね。

リハーサル時はロンドンのクリエイティブスタッフが来る予定です。オーディションのときもみなさん来ていらして、いい刺激を受けたので始まるのが楽しみです。でもわからないことばかりなので、まずは宮尾先輩の出演しているミュージカル『ロミオ＆ジュリエット』を観て勉強してこようと思います。

(C) TOKIKO FURUTA

多忙な日々を乗り切るために行っている身体のメンテナンスやケア、体調維持で何か気を付けていることはありますか？

栗山＞なるべくマメにマッサージに行ったり、普段からストレッチボールを使って筋肉を柔らかくするようにしています。あと疲れにきくのはやっぱりお風呂ですね。スーパー銭湯や温泉にもよく行きます。熱いお湯と水風呂に交互に入る交代浴をすると一気に疲れが取れるのを感じます。

食事面では特別なことはしていませんが、とにかく身体の調子がよくなるものを食べるよう気を付けています。食事制限をしている訳ではないけれど、動いてるからきっとこの体型なんだと思います。自分としては、もうちょっと筋力をつけたいなと思っているんですけど……。今はひとり暮らし。自炊はあまりしてなくて、たいてい外食だったり、お弁当やお総菜を買うことが多いですね。料理は時間があるときに肉を焼いたり、煮込みをしたりと簡単なものをつくるくらい。パワーフードは肉とカレー。家ではよくレトルトカレーを食べていて、いろいろな種類を食べ比べたりしています。

好きな食べ物はスープカレーとしゃぶしゃぶです。しゃぶしゃぶは家でもときどきします。スープカレーはカレーとは別物としておいしい。札幌公演に行ったら、バレエジェンツのメンバーとみんなでスープカレーのおいしいお店に行きたいですね。

(C) TOKIKO FURUTA

栗山さんの趣味、ストレス解消法は？

栗山＞趣味は映画鑑賞です。ジャンルを問わず評価の高いもの、人気のあるものをまずチェックします。洋画の方が多くて、サスペンス系をよく観ます。DVDでも観るし、劇場にも行きます。休みの日は、午前中ゆっくり寝て、ご飯を食べてーーと、のんびり過ごすことが多くて、特別なことはあまりしないですね。温泉に行くこともあります。ストレス解消法は、おいしいものを食べることでしょうか。