ジェローム・ベル『Gala―ガラ』インタビュー!
世界50都市以上で上演され、注目を集めるジェローム・ベルの『Gala―ガラ』が彩の国さいたま芸術劇場に登場! 2018年新春、日本人キャストによる埼玉版『Gala―ガラ』を披露します。開幕に先駆け、ジェローム・ベルにインタビュー! 埼玉公演への意気込みをお聞きしました。
埼玉公演にあたり、キャスト選定の際に重視したことは何でしょう。
ベル>キャストの多様性に焦点をあて、できるだけさまざまな人を集めようとしました。
今回のキャスティングで、日本らしさ、日本人らしさを考慮した部分はありますか? あるとしたら、ベル氏が考える日本らしさ、日本人らしさ、またその魅力は何でしょう。
ベル>申し訳ないけれど、全然わかりません。きっと本番の『Gala―ガラ』でそれを見ることになるでしょう。それを語る作品ですから。
本作が多様性を重視するものだとしたら、単一民族である日本での上演では意図するものがあらわれにくい、手強いものになるのでは?
ベル>人種的には確かにそうと言えますが……。それよりも、文化、年齢、能力、特異性は大きな違いを生み出します。私が興味を持つところはそこなんです。
出演者たちはほとんどの部分を即興で踊っています。実際、キャストにはどのような指示を出しているのでしょう。
ベル>何もありませんよ! 私は出来るだけ、みなさんが各々自分らしくあるようにするだけです。
本作を含め、常に挑戦的な作品を発表し続けてきました。その創作の発端となるもの、創作意欲を掻き立てられるものとは何でしょう?
ベル>世界の暴力と不公正(不平等)です。